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どもっ!商売力養成コンサルタントの福谷です。

 

私は自他共に認める悪筆です、周りの言葉を借りると「きッたない字」を書きます。

今でも披露宴や画廊で訪名録を書く時は、血圧の上が200くらいになってるんじゃないかと思うくらいドキドキしますし、小学校の時には「人に読ませる気持ちが感じられない」という理由で、採点されずにテストを突き返された事もあります(笑)

 

そんな「字を書いて人様に見られる事」が誰より苦手な私でさえも、その効果を認めざるを得ないのが「手書きPOP」と言われるモノです。

スーパーなど比較的単価の低い商品によく使われていますが、要は書き方の問題で、高額の商品でも充分に機能します。

 

 手書きPOPの強みは、お客様に与えるパーソナル感と力強さ

さて、パソコンで入力された「打ち文字」よりも、何故「書き文字」の方が訴求力があるのか、一言で言うと、いろんな意味で文字に「力」があるからです。

パソコン入力されたPOPの多くは、残念ながら結果的にそのほとんどが同じ書体、同じ文字の大きさ、同じ行間で構成されてしまってますよね。

その為、まず印象として「機械的に作られたように見える」という先入観のフィルターがかかってしまい、読み手に「自分に向けて投げ掛けられた情報だ」と、ストレートに感じてもらいにくいという現実があります。

しかも現在目にするPOPの大多数は、こうした「打ち文字」である為「多数派であるが故の埋没感」が、更にその印象を加速させています。

 

一方の「書き文字」は、下手すると「アク」になりかねない単一ではない字の個性や、手書きという「明らかに誰かが誰かに向けて何かを伝える為に書いた」印象がストレートに読み手へと届く為、自然と読まなきゃいけない「パーソナルなメッセージ」という印象を与えます。

自然と読ませたい単語が大きく、太く表現される為、伝えたい内容が判りやすいという特徴もあります。

強い、なんせ強いんです手書きは(笑)

 

 パソコンでの手作りPOP作成のポイントは、機能に使われないこと

「ほなもうパソコン文字のPOPは、手書きに勝てまへんのか?」

 

じゃりン子チエのおばぁはんが、テツに負けた時みたいな弱気発言が出てしまいそうですが(笑)そうとも言い切れません。

「手書き」する人と「手打ち」する人の一番大きな違いというのは、実は「文字そのものが人に与える印象や力」を理解して、それをコントロールしようという意識があるか無いかの差です。

文字が連なった「文章」は、文字が集まる事で何かのメッセージを伝える道具となりますが、文字そのものにも意味はありますし、何よりも「文字」というのは「そういう形をした一つの絵」だと認識する事がまずは大事です。

手書きする人は自分の指先で文字をコントロールしますので、意識しなくても比較的自然にこういう認識になるのですが、パソコンを通して打つ文字はどういうわけか「その辺りの自由が利かない」という思い込みで捉えてしまいがちです。

ところが、実は皆さんが考えるほど「打ち文字」は不自由でもないんです。

 

例えばパソコンで文字入力出来るソフトを起動して、使えるフォントの一覧を覗いてみて下さい。

日本語変換出来るモノから英語のみのモノまで、どのパソコンにも数百種類のフォントが入っているはずです。

書体を選ぶ、文字を大きくする、太くする、色を変える、お客様に「読もう」と思わせる為に出来る工夫はいくらでもあります。

無料でインストール出来るフォントは、ネットで探せばいくらでも出てきますし、文字を装飾する為のグラフィックソフトも、無料のモノがダウンロードできます。

有料のモノを視野に入れると爆発的に選択肢は広がります、POPでお客様が増えるんだったら投資としても安いもんです。

 

要するに多くの人は、最初に「POPのビジュアルイメージ」が頭の中にあり、それをパソコンを通じて「再現」しようとしているのではなく、最初から今使ってるパソコンで「何も考えずに自然と出来る範囲」の事しかしようとしていないからなんです。

最初からあきらめてる、というかパソコンで何がどこまで出来るのかという可能性について考えた事がないんですね。

パソコン買ったらエクセルしか入ってないからエクセルを使う、最初に文字を打ったら書体がMSゴシックだったからそれを使う。

機械に苦手意識の強い人がやってしまいがちですが、これは「パソコンに使われている」状況です。

 

手書きする人はペンと紙しか使いませんので、自分の感性と指先を通じて自由にPOPを作ります。

HBの鉛筆を避けてマジックや筆ペンを選び、自然と線の太さを調節し、漢字よりもひらがなを小さくし、目立たせたい箇所は大きく書いたり色を変えたり丸で囲んだりします。

家電量販店で購入したまんまのパソコンを「何も考えずそのまんま」使うというスタンスで、そもそも手書きの自由さになんて勝てるわけが無いんです。

 

 あなたの意思ある取捨選択が、パソコンPOPの質を上げる

「お客様に訴求する」なんて言ったりしますが、「訴求」とは文字通り「訴える」という事です。

あなたにどんなにいいストーリーが書けたって、まずそれを「読もう」と思ってもらわないと何も始まりません。

「読んでくれ!」と訴えないと、誰も立ち止まってはくれないんです。

 

出会い頭でお客様の目の中に飛び込んで引きつける、POPのビジュアルに求められる「力」というのはそれくらい重要な位置づけがあります。

パソコンを立ち上げたら自然と選択される書体や、元々書類作成の為に作られたソフトをそのまま使うなんて、ずいぶんな機会損失です。

あなたの頭の中にある、あなたがお客様に伝えたいメッセージを、あなたのイメージした通りに伝える為に必要な視覚化を貪欲に追求しましょう。

ソフトを選び、紙を選び、書体を選び、文字の大きさや太さ・色や角度を選び、文字のレイアウトを大胆に選ぶ事で、手書きPOPに迫るモノを作る事は可能です。

あなたの頭の中にあるイメージを視覚化する事が「デザイン」です、たまたま目の前にあるパソコンに入っているソフトや、たまたまそれを立ち上げた時に表示されるフォントを勝手に「自分の限界」だと決め付けるのであれば、最初から手書きしてください。

 

 言葉と文字をコントロールする者がPOPを制する

手書き文字を選ぶにせよ手打ち文字を選ぶにせよ、言葉の響きや意味が持つ力だけでは無く「文字という形そのものがお客様に与える力」を認識しましょう。

お客様に読んで頂きたいメッセージがあるのなら、まず全力で読む気にさせましょう。

POPは結局のところ「お客様に何を伝えるか」がキモですが、まずそれ以前に読んでもらえないと話にもならないんですから。

とりあえず、今日からPOPでのMSゴシックは使用禁止にしまぁ~す(笑)