どもっ!商売力養成コンサルタントの福谷です。

 

私の自宅から徒歩三分くらいのところに、デイサービスの事業所があります。

 

二年前までは「さくら」という名前でした。

「さくら」は無くなってしまい、今は「孫の手」という名前に変わっています。おそらく「かゆい所に手が届くサービス」的な意味を込めてるんだろうなと勝手に妄想して時々ニヤニヤしてます(笑)

 

街中を走るデイサービスセンターの車を見ても、その事業所名はだいたい同じ雰囲気、同じ香りのするネーミングがほとんどです。

「ぽかぽか」「おひさま」「よろこび」「つくし」「はつらつ」など、ひらがな主体でやさしく柔らかいイメージ、しかも何となく元気感のあるポジティブなイメージです。

間違っても「魑魅魍魎」や「ドクロ」なんて名前が使われる事はありません。

 

屋号は情報の塊! ネーミングがもたらす事業所や商品のイメージを大切にしよう

さて、もし私がデイサービス事業に乗り出そうとした場合、同じようにこの「名前を決める」という段階が来ます。

デイサービスを希望するお客様に選ばれる為には、とりあえず「魑魅魍魎」や「ドクロ」を選ぶ事は私でもありません(笑)

やさしく丁寧な対応をしてくれそうな安心感を与え、ケアを受ける方々が元気に過ごせるようなイメージが伝わる名前にしようと思いますが、じゃあ「ぽかぽか」「おひさま」「よろこび」「つくし」「はつらつ」みたいな名前にするかと言えば、私は多分それは避けると思います。

 

「ぽかぽか」「おひさま」「よろこび」「つくし」「はつらつ」のそれぞれに、問題があるというわけではありません。

ありませんが、例えば「ぽかぽか」が「おひさま」や「よろこび」、「つくし」や「はつらつ」と一体どう違うのかが、名前を聞く限り全くわからないからです。

 

デイサービスを受ける側も提供する側も「やさしく丁寧な対応をしてくれ、ケアを受ける方々が元気に過ごせる」場所を求めていますし、それが名前に表れているのですが、その条件を満たす事業所名が「ぽかぽか」「おひさま」「よろこび」「つくし」「はつらつ」と並んだ場合、少なくとも名前を見た段階で、その中のどれかに「ピンっ!」と来たりはしませんよね。

デイサービスを探そうとタウンページを開いても、たくさんの事業所の中からあえて「ぽかぽか」を選ぶ理由が見当たらない(笑)

どれもやさしく丁寧な対応をしてくれそうで、ケアを受ける方々が元気に過ごせそうな名前、だからこそ選べない、という矛盾がはじまるわけです。

 

町内に唯一あるデイサービスセンターが「ぽかぽか」だったら何も迷う事は無いんです。

「年老いたじいちゃんはそこにお願いしよう!」って話になるのですが、実際にはデイサービスセンターなんて山のように存在します。

その中で「いかにも万人がイメージしそうな名前」のド真ん中を冠にするのは、競合の動きを含めて俯瞰すると逆効果になるケースがあるという事です。

何か他に、心に引っ掛かりが残る名前、他の事業所より気になる名前を考える必要があるわけです。

 

「ほなドクロでもええやん」

ええわけ無いですよね、預けたじいちゃんの身が心配です(笑)

 

タウンページは一次審査でもある。屋号だけで選ばれる為に必要なネーミングセオリー

お客様に伝えるべきイメージは変える必要はありません、伝えるイメージの量と質を変える事で違いが伝わるかを考えてみましょう。

 

同業他社がひらがな一単語で名前を付けているのなら数単語の長さで考えてみる

具体的に預けたお年寄りが実感しそうな言葉を入れてみる

事業所の強みと思われる事だけに絞ってそれを名前にする

端的で的を得たキャッチフレーズを頭に付けてそれごと屋号にする

 

実際に自分の大切な身内をデイサービスに預けるとなったら、名前だけで決めてしまう事なんてありません。

資料を取り寄せたり話を聞きに行ったり、精査して一番適した事業所にお願いする事になると思いますので、サービス内容が伴わないのでしたらどんな名前を付けても結果は同じです(笑)

しかしどの段階であれ、お客様が迷った時は「より一層」具体的な情報が伝わるほう、「より一層」安心出来るほう、「より一層」気になるほうを選びます、とっかかりとなる「ネーミング」は、そういう意味ではとても大事なんです。

タウンページに掲載されている事業所全てをしらみつぶしに訪問する事はまず無いでしょう、その中で気になった幾つかの事業所をピックアップしてから精査するでしょうが、この「第一次審査」に残るには「名前」という文字情報だけで勝ち残らなくてはならないんです。

 

お客様がどうやってあなたを知り、たどり着くのかというルートを考えてみましょう。

あなたを探す為にタウンページなどを用いる場合、そこに書かれたわずかな情報だけで競合との「第一次審査」が行われる場合があります。

競合とのふるいがけは商品名を付ける時点で始まっているという事です。