ステマ

どもっ!商売力養成コンサルタントの福谷です。

 

今日はまず、以下のリンクをご覧下さい。

【衝撃? 水洗いだけの手で握ったおにぎり、3時間後の雑菌数は●●万個】

 

「あれ?商売のブログちゃいましたっけ?」というツッコミは無しで(笑)リンク先の記事を読んだ感想をお願いします。



「いやぁ、手洗いって大事やな~」

この記事を偶然ネットで見たとか、SNSの友達が「私も子供に手洗い、ちゃんと教えようっと!」みたいなコメントを添えてシェアされたのを読んだとかしたら、たいていの人は上記のような感想を持つと思います。

まぁそうだと思うんです、記事のデータは捏造では無いでしょうし、これから気温も湿度も上がってきます、小さなお子さんや抵抗力が落ちたご高齢の家族がいる場合は尚更こういう感想になると思います。

 

 都合よく情報を操作して宣伝を行うのは、ステルス・マーケティングに等しい

さてこの記事、食中毒の注意喚起を目的に発信された情報ではありません、多少の語弊と異論があるのは承知の上で書きますが、これは一種の「ステマ」です。

ステルス・マーケティング

芸能人にブログなんかで、さも個人的に愛用しているかのように商品を紹介させて販促しているアレ、ステマと意味合いは同じなんです。

 

「いやぁ、手洗いって大事やな~」という感想を持った人はビックリするかもしれませんが、純粋に注意喚起を目的としていないと判断出来る理由としては、

・このアンケート調査や実験を行ったのは保健所などではなく、薬用せっけんを販売している企業だという事

・実験で繁殖した雑菌の内容に一切触れていないという事

・雑菌が途中からバイ菌という表現にすり替えられている事

などが挙げられます。

 

人間の身体に雑菌が付着している事や、手洗いしたくらいで無菌になんてならない事は、今やほとんどの人が知っています。

無菌のおにぎりなんて、たぶん誰も食べた事ないはずです。

注意喚起が目的なら、手のひらに有害な菌がどのくらい残るのかを伝えないと意味がないんですよね。

けど、この記事にはそれが一切ありません。

薬用せっけんを販売している企業が検証データを「いい感じ」にまとめ、見た人に「いやぁ、手洗いって大事やな~」と感じてもらい、薬用せっけんで手を洗ってもらおうという販促活動、要は誘導して買わせようとしてるだけなんです。

 

 売り手として、発信する情報を編集することが持つチカラと怖さを自覚しよう

さて、この記事から私達商売人が学べる事がふたつあります。

 

ひとつ目は、商売人にとって「情報編集力」はとても大事だという事。

目の前にある商品情報をどの視点から見るか、どの部分を切り取るか、誰に向けて発信するかで、対象となるお客様の反応は大きく変わってくるという事です。

この点で言えば、上記のリンク記事はとてもよく出来ています。

子供や家族の健康を気遣う主婦をターゲットに決め、自分の為にではなく家族に食べさせる事が多いであろうおにぎりを使って実験を行い、一番キモになる菌の有害・無害にはあえて言及せず「雑菌」というくくりで表現し、料理研究家のコメントからは雑菌ではなく「バイ菌」という表現を引き出し有害な印象を与えた上で「薬用ソープを使う事」と断言させている。

そりゃ大事な我が子の為にミューズ買おうって思いますよね(笑)

もしこれが、食中毒は全ての人間に起こり得るからと、対象を絞らず「自分自身の健康の為に手を洗いましょう」って宣伝をしたら、たぶんこれ程効果の上がる記事は書けないでしょう。

あなたの商品を必要としてくれるであろう対象を絞って、その人達が一番反応するであろう着地点を目指してアプローチするというアクション、これがいかに大きな効果をもたらすかという事をこの記事は証明しています。

 

ふたつ目は、それでもこの記事は「クソ」だという事(笑)

まぁクソはほんのちょっとだけ言い過ぎですが(笑)この言葉は私達商売人が、絶対にマネしちゃいけないところがある、という程度に受け取ってください。

 

商売人は、お客様から見れば「情報発信者」です。

私達が発する言葉、謳う宣伝文句、これすべて消費者にとっては「情報」ですよね。

その情報を元に、お客様はあなたから商品を購入するかどうかを判断するわけです。

良くも悪くも情報は、視点や編集の仕方でコントロールが可能、要するに「あなたの言い方次第で、どうにでもなる」という事実があります。

 

一方で、私達商売人のミッションのひとつは「売り逃げるのではなく、売り続ける」という事あなたの発する情報に集まって商品を購入した人達と、永続的なお付き合いをする事です。

という事は、あなたがお客様に向けてが発信する情報には、あなたの「責任」と「良心」が問われるって事です。

あなたが、あなたの商品を喜んで買って下さるであろうお客様を絞り、その方々が一番グッときたりドキッとするように情報を編集・加工して発信したとしても、最終的に購入して頂いたお客様から「あんたの言ってる事、信じて良かったよ。ありがとうね」と言って頂けるのかどうかが判断基準になるわけです。

 

残念ですが、この記事にはそれがありません。ステマですから(笑)

データは正しいんでしょうが、編集が正しくない、嘘をつくのではなく「言うべき事を言わない」という事で、伝える情報と与える印象をねじ曲げています。

対象として絞り込んだお客様が「本当に知りたい部分」については語らず、購入を促す為に不安だけをあおっています。

 

これって例えるなら、友達数人と呑んでる芸能人の写真を撮り、たまたま隣にいる女性と写ってる部分をトリミングしたものを「熱愛発覚!?」ってタイトルでフライデーに掲載するようなモンです(笑)

事実の一部を、対象となる読者が好むように見え方を変え、彼らの反応が一番高くなるように情報を編集して発信する。

発信した情報は思惑通り高い反応を見せますが、情報を受け取った対象者にとっては、そもそも期待した中身ではありませんので、手にしてガッカリ、満足感とは程遠い。

簡単に言えば、ただ目先の売り上げの為に必要以上にお客様の不安をあおり、「ウソはついて無い」という一言を心の拠り所にしてテメエ勝手に編集した情報を押し付けただけ、って話です。

 

 商品を購入したお客様が、再びあなたの前に現れるかどうかを起点に考えよう

あなたが扱う商品やサービスを必要としている対象者を絞り、その人達が最も反応するように表現方法を工夫する、ここまでは商売人としてホント必要で重要なアクションだと思います。

しかし、あくまでも私達商売人のゴールは、お客様が再びあなたの前に現れる事です。

どんなに発信する情報を編集するスキルがあなたにあったとしても、その目的はお客様が情報に食い付く事ではなく、食い付いたお客様が満足して再びあなたから購入したいと申し出る事だというスタンスを忘れないようにしましょう。

それが情報発信者という立場にいる商売人としての良心ですし、商売と詐欺の境界線でもあるんです。

 

 

 

 

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