どうすれば企業理念や経営ミッションが、スタッフや従業員の心に届き、心に響くのか

どうすれば企業理念や経営ミッションが、スタッフや従業員の心に届き、心に響くのか

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どもっ!商売力養成コンサルタントの福谷です。

背中を見て育つ、という言葉がありますよね。

言葉で教えなくても、その人の立ち居振る舞いや生き様を近くで見たり感じたりすることで人は学ぶ、というアレです。

行動を見せる・行動で示すことが、いかに説得力を持つかという意味でも使われます。

お店や会社などの組織の中で、アルバイトや部下への指示・教育を行う際、その定着を左右する大事な要素の中に「説得力のない人は教育に参加しない」というのがあります。

ここで言う説得力とは、論理的に説明が出来るとかベシャリが上手いとかそういうことではありません。

それを発言するだけの「資格を持った人」が伝えないと相手は納得しない、相手の心に届かない・響かないという事です。

「お前が言うなよ……」

どんなにいい話でも、それを聞く人が心の中でこう思っていたら、伝わる話も伝わらないですもんね(笑)

目次

経営理念やミッション浸透の為に見せるべき「背中」とは

たとえば店舗の社員が、アルバイトに「もっと笑顔を出して接客しなさい」と言ったとします。

ところが笑顔を出せと言ってる当の社員、接客中の表情は誰が見ても無愛想。

アルバイトは社員の指示をハイハイ言いながらうなずいて見せますが、心の中では思いますよね、「お前が言うなよ」って(笑)

ところが別のある日、店頭に立つことなんてない社長が視察に来て、同じアルバイトに「もっと笑顔を出して接客しなさい」と言ったとします。

社長が笑顔で接客してるトコなんて見たことなくても、こっちのほうが素直にハイって言えますよね。

偉い人の話だから説得力があるんじゃないんです。

そこに矛盾や憤りを感じないから、少なくとも説得力が死なないまま伝わるということです。

まぁ伝え方がヘタだと「現場のことなんて知らないくせに」というヒネた感情を呼び起こしたりしますが(笑)それはまた別の話です。

このように、誰かに何かを教育する為には、誰がそれを教えるのか、日頃どのような立ち居振る舞いをしている人が教育を担当するのかが、とても重要なファクターとなります。

これは仕事の技術やノウハウに関する教育だけでなく、経営理念やミッションを浸透させる事においては更に重要な意味を持ちます。

私たちが商売をする意味や想い、ゴールや使命を組織行動の軸に据える為、理念やミッションは存在します。

それが機能しているか否かで、組織の一体感は全く違ってきます。

部下や組織を都合よくまとめよう、崇高な理想を掲げてそれを目指すよう仕向けよう、なんか理念とかあったほうがカッコイイから作ろう(笑)

打算的に従業員を律することだけを目的に作られた理念やミッションは、必ずその真意を従業員に見抜かれ、ほどなくして破綻または形骸化します。

何故なら、組織の理想や方向性を謳っている理念であるはずなのに、それを浸透させようと目論んでいるはずの「偉い人たち」が、実践も体現もしていないからです。

要するに「背中を見せてない」わけです。

「お前が言うなよ」って思われてるわけです、言ってるヤツがやってないんだから当然です。

人を巻き込む組織運営の肝は、運営者の立ち居振る舞いがすべて

組織の理念やミッションは、只の「ルール」や決め事ではありません。

組織に携わる人が、熱をもって目指す理想郷への道しるべです。

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ですので、経営者や経営陣が実践出来ていない、またはハナから実践する気もない企業理念やミッションは、それを従業員に広めようとすればするほど組織内に矛盾を引き起こし、組織そのものの形骸化を招きます。

経営者が壁に貼った企業理念を指差し「我々のミッションとは」なんて語る言葉が、従業員の耳には「ここにカッコイイこと書いてるけど、建て前やし別に守らんでもかまへんで。俺もやってないし」と聞こえてるんだから当たり前ですよね(笑)

「言い出しっぺ」が、必ずしも「出来ている」必要はありません。

「理想の商売」という目指す場所があり、みんなでそこへ向かおうゼ!って話なんですから、経営者だからって既にマスターしてる必要は全然ないんです。

しかし、少なくとも参加はしていないと話にならないし、出来ないなりにやろうとしているように見えないと説得力は皆無ですよね。

マスターしているか否かはともかく、実践中である事は必須条件だという事です。

先の例で挙げた店舗の社員も、自分自身の接客態度が良くないことを自覚した上で話をしていれば状況は違ってきます。

「俺もまだ勉強中で上手く笑えないけど、日々努力してる。君は俺なんかよりずっといい笑顔でお客様に接してるけど、気を抜いた時にビックリするくらい素に戻ってる(笑)その一瞬でそれまでのいい所まで台無しになるのは勿体無いから気を抜かず頑張ろう。俺も頑張る、何なら君について行く(笑)」

みたいな感じだと、受け取り方はずいぶん違うわけです。

もちろんホントに努力してる「背中」が見えてないと説得力はありませんが、少なくとも導く側が必ずしも最初から「完成形」である必要はないわけです。

よく「人を巻き込む」なんて言い方がチームビルディングでは使われますが、誰かを何かに巻き込みたいのなら、少なくとも大前提として本人たち自身がグルグルと渦巻いてる必要はありますよね(笑)

スタッフや従業員の心に届く・心に響くように、経営理念やミッションを背中で語ろう

同じ内容を誰かに伝えようとしても、説得力の無い人の話は伝わりません。

言語として内容が伝わらないんじゃなく、聞き手の心に届かない、心に響かないということです。

その説得力は、それに関する語り手の「立ち居振る舞い」によって測られます。

技術やノウハウを伝えるのでしたら、語り手自身が実戦している技術やノウハウが「立ち居振る舞い」ですし、理念やミッションなどのマインドを伝えるのでしたら、語り手自身の日頃の立ち居振る舞い全般が該当します。

もしもルパン三世が立派な父親になったとして、その子供が威厳のある親から聞かされる数々の教えの中で、唯一まったく心に響かない話があるのだとしたら、それは間違いなく「人様のモノを盗んではいけません」という訓話です(笑)

人に何かを伝えて、どこかに導く必要があるのなら、まずはその「資格」を獲得しましょう。

え? 「お前が言うな」ってか(笑)

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