企業理念や経営ミッションは、社内に問い掛け続けるという仕組み作りが重要

企業理念や経営ミッションは、問い続けるという仕組み作りが重要

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今回はまずこのリンクをご覧下さい。海外で評判のいい、主に啓蒙広告を紹介したまとめサイトです。
【海外で”Like!”され過ぎな天才的広告まとめ – NAVER まとめ】

目次

ハッとはするけど行動につながらない、多くの企業理念と経営ミッション

日本ではACのコマーシャルなどにも、これらに近い趣旨のものがありますが、目にするといろいろと感じる事や考えさせられる事があると思います。現代社会を生きる上で、とても大事に思える何かが、刺激的な表現を使って啓蒙されているのが分かります。

さて、これらの広告は確かに刺激的ではありますが、広告を見た人達の多くが、例えば今までギャンブルが大好きだったりタバコの歩き吸いを習慣にしていた人がそれらをやめたり、毛皮が大好きな人が購入を思いとどまったり、ゴミのポイ捨てが習慣になってる人が屋外で出来たゴミを自宅に持ち帰ってから捨てるようになるのかといえば、正直なところそこまでは期待出来ないのではと思います。

広告を見た時は強い刺激や衝撃を受けハッとして「ああ、気をつけよう」と思うでしょうが、そのまま行動に移せる人はごく少数でしょう。本当に大事なテーマを表現してると思っているし、その趣旨には同意も納得もしている、なのにイザその状況になった頃には忘れてしまっているという方が大半でしょう。中には、そもそもこういった広告を読んでも他人事のように捉え、決して自分の行動に置き換えて考えようとはしない人もいます。
これが、会社やお店が経営ミッションや企業理念を掲げた「だけ」の、言い換えると経営者や一部の経営幹部だけが「絵に描いた餅」をありがたがっている状態です。

耳障りはいいだけで行動に転化されない、経営理念という行動規範

例えば、社是や企業理念などには「私たちはお客様を第一に考え…」や「真心でお客様に接し…」など、ひとつひとつは誰も文句を言えないくらい真っ当で当たり前の、商売人としの心得が書かれていますよね。商売に縁のない人が読んでも「そりゃそうでしょうね」と思える文章ばかりです。ところが、こういった言葉そのものには何ら実効性がありませんよね。読めば誰もが「なるほどね~」って納得するけれど、では読むだけで行動に移せるのかと言えば甚だ疑問です。先の啓蒙広告とその効果の程度に照らし合わせると、社是や企業理念を壁に貼ったり朝礼で唱和するだけで、従業員がそれらを行動に反映させるだろうと考える事が、どれだけ甘い目論見なのかがお分かり頂けると思います。

リンク先の啓蒙広告で言えば、例えば誰かがタバコの歩き吸いを本当に止めさせたいのであれば、喫煙所以外のいたる所にあのポスターを掲出したり、折に触れて歩き吸いについて考える機会を設けるようなキャンペーンを展開する必要があります。毛皮の購入を本気で止めさせたいのであれば、毛皮の販売団体との衝突を承知で毛皮売り場の入り口にあのポスターを貼る必要があるのかもしれません。

要は、対象となる人間が好ましくない行動をとる前に、なかば強制的にでもそれについて考える機会を作り、好ましい思考と行動が習慣になるまでその環境を保持するという意識付けが、特に導入初期の段階では必要なはずなんです。そもそも誰かが無意識に行なっている事や、違った価値観の元で行なっている習慣や嗜好を変えようとするんですから、新しい価値観がその人の習慣になるまでは徹底的に寄り添う必要があるわけです。

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「私たちはお客様を第一に考え…」という経営理念の浸透を望むのであれば、現場でお客様を目にした瞬間に「私たちはお客様を第一に考え…」という一節とその趣旨を思い出し、それに沿った行動をとる事が習慣化する為の環境を作る必要があるという事です。

企業理念や経営ミッションは、経営者を含む全従業員の行動に表れないと何の意味も価値もありません。せっかく掲げた職場の理念やミッションを、実は掲げているだけで実践する必要のない「絵に描いた、きれい事の餅」だと従業員が感じてしまったら、せっかく創業当初の経営者が、商売への熱い想いやお客様との良好な関係を築く事の大切さを込めて掲げたはずの、理念の存在そのものが逆効果にだってなり得るんです。

理念経営・ミッション経営で事業所を運営したいのであれば、額装して事務所に貼り出すだけではなく、もっともっとそれについて全社員が顔を突き合わせて考える機会が会社の制度として必要ですし、お客様に接する時に自然と意識するようになる習慣が出来る為の仕組み作りが必要なんですね。

組織を壊死させる前に、理念浸透を仕組み化しよう

理念を作って、飾って、暗記させる、ここまではオウムかチンパンジーでも出来るかもしれません。それを行動で体現する、生きた理念に変える為には仕組みと呼べる社内制度が必要です。お客様や従業員、会社・お店、取引先、経営者がその全てを大事に思っているのなら、経営者自身が掲げた理念やミッションで会社全体が考え・動く「仕組み」を作りましょう。

ルールを生きた状態に保つ為のルール、それが仕組み、言い換えればシステムです。それが無いまま理念というきれい事を並べ続ける組織は、言動の不一致が散見され出します。やがて経営幹部が発する言葉に重みを失い、言いっ放し、やりっ放し、やらせっ放しが横行するようになり、ありとあらゆる社内の決め事が短期間で形骸化していきます。誰も実践していない絵空事の理念をありがたがって大事にしているというだけで、経営者や経営幹部自身が、理念の本音と建前という二枚舌の存在を、従業員に対して認める事になるんです。

あなたの組織のお客様が、笑顔でリピートして下さる組織を本当に作りたいのであれば、その想いを明文化しているはずの理念やミッションの浸透に手を抜いてはいけません。掲げた理念は組織に栄養を運ぶ、メンタルの血液です。末端まで浸透しないと、その部分から壊死してしまいます。そして一度壊死した従業員を復活させる難度は、更に高くなってしまいます。

仕組みを作る為の大前提は、経営者や経営幹部自身が身をもってミッションを実践している、身体で従業員に表現して見せているという事です。誰が見ても「ミッションの体現者」である経営者や経営幹部が、その「熱」を伝えようとするから仕組みはスムーズに稼動するわけです。特に導入初期においては、その仕組みをどんな想いで作ろうとしているかという、経営者や経営幹部の「アツさ」が伝わるからこそ稼動するのだという事を忘れないようにしましょう。

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